美容の世界も分離から統合へ
私は職業柄男性のヘアメイクの流行や流れを追ってきました。
昭和から平成、そして令和へと美容の流れをみると、美容の世界も令和になってから大きく変化しています。男性のヘアメイクの流行はこれまでと違い、女性と同じようにメイクに色を加えるようになりました。おそらく昭和世代の感覚からすると今のZ世代といわれる男性の美に対する意識は理解出来ないかもしれません。昭和世代からすると「男なのになんでそこまでするの。。。?」といった感じかもしれません。しかし逆にZ世代からみたら昭和世代の感覚が理解できません。「シミは作りたくないし肌になにも付けないなんてありえない。油ギッシュな汚いおじさんになりたくない。」とスキンケアに手を抜きません。
昭和世代の感覚であれば、「男ならそんなことに構わずに汗水たらして働いてなんぼだ!」と経済成長の時代も相まってゴリゴリ働き、それでこそ男らしいという感覚だったかもしれません。しかし、その時代は終わっているといってもよいかもしれません。
すでに昭和世代が苦労しても出せなかったような記録を簡単に打ち破り、昭和世代の常識を覆す感性の豊かさや身体能力の高さで人々に感動を与えています。
日本にける男性の化粧史を見てみると、男性化粧の歴史は平安時代から始まっています。(細かく言えば呪術目的の化粧であれば、古代からおこなっていますがここでは割愛します)戦国時代には武士が首をとられても美しい姿でいたいという身だしなみとして化粧をしていました。その後、江戸時代までは歌舞伎役者や一部の武士の間で男性の化粧は続いていきました。
令和において、さらにこれまでの常識とされていたことはどんどん覆され続けていくでしょう。ムダ毛に対する意識がわかりやすいかもしれません。これまでは除毛・脱毛は女性だけがする意識でしたが、今は男性がヒゲ脱毛から始まり全身処理する時代になりました。
このように美容業界も男性・女性という分離はなくなっていくという進化の現れの一つだと思われます。
今後ますます美しい男性が増え続けていくでしょう。
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